2010もんじゅを廃炉へ!全国集会に参加して

2010年12月4日(土)にもんじゅを廃炉へ!全国集会が現地敦賀市にて行われました。午前11時から白木海岸にて抗議集会を開催。小雨がぱらつき、前日からの強風の影響で大きな波が海岸に押し寄せる悪天候の中、全国各地から850名(全国一般150名・大阪13名)の仲間が参加しました。

「もんじゅ」は5月6日に運転が再開されましたが、8月26日に重さ3.3トンの燃料交換中継装置を原子炉容器内に落下させる事故を起こして、現在運転できない状態になっています。落下した中継装置を取り出すことは容易ではなく、事故による炉内の損傷等も懸念されますが、原子力機構はあくまでも「もんじゅ」の運転を強行しようとしています。今回の事故も設計ミスが原因であり、「もんじゅ」には至るところに設計ミスがまだあるのではないかと考えられます。運転を強行すれば大事故につながりかねません。このような危険な「もんじゅ」はなんとしてでも廃炉に追い込まなければなりません。

集会後、参加者全員でシュプレヒコールをあげ、「もんじゅ」へ向けてデモを行いました。「もんじゅ」につづく急坂を登っていくにつれ、緊張感が高まっていき、怒りも湧いてきました。シュプレヒコールの声も大きくなっていき、ついに坂を上り終えて、緊張はピークに達しようとしていました。しかし、その瞬間、その場は急にしずまりかえってしまいました。最初は何が起こったか分かりませんでしたが、しばらくしてデモの参加者が倒れたということが分かりました。結局二人の若い男性が救急車で病院へと運ばれました。何故倒れたのかはよく分かりませんが、それだけ怒りに満ちていたということなのだと思います。「もんじゅ」の運転はそれほど許しがたいことなのです。救急車が出て行った後、再度気を入れなおし、抗議文の申し入れを行って怒りのシュプレヒコールをあげ、抗議行動を貫徹しました。

午後は、敦賀市プラザ万象に移動。全国一般の独自集会を行った後、屋内集会に合流しました。会場は席が全て埋まっており、床に座って聞くこととなりました。集会後、JR敦賀駅に向けて、市中をデモ行進。駅に近づいていくにつれて人通りも多くなっていき、地元の人たちがデモに注目しているのを感じました。

「もんじゅ」については、全国一般で積極的に取り上げている問題でもあるので、知識は得ていましたが、今回現地の抗議行動に参加することによって、現地の雰囲気や地元の人の思いなど、外から見ていただけでは分からないことを感じることができました。それによって、「もんじゅ」の運転を許してはいけないという気持ちもより一層強くなりました。今後も、色々な問題に対して、ただ外から情報を得て考えるだけではなく、現地へ行って、自分の目で見て、自分の肌で感じるということを大事にしていきたいと思います。